宅建業免許を受けるには、申請書を作成したり手数料を支払ったり、また一般的には保証協会へ加入したりと様々な手続きが必要です。
では、それらの手続きをどのような手順で行えばいいのでしょうか?
この記事では、宅建業免許の申請書の作成から営業を開始するまでの流れを解説させていただきます。
宅建業免許申請の流れ
まずは簡単なフローチャートを使って、宅建業免許申請の流れを説明していきます。それではさっそく流れを見ていきましょう。
- ① 書類の作成
- 申請書などの必要書類の作成をします
- ② 免許申請
- 行政庁の窓口へ持参し申請します
- ③ 審査
- 欠格事由に該当しないか、事務所の要件は満たしているのかなど審査します
- ④ 通知
- 審査が終わると通知ハガキが届きます
- ⑤ 供託か保証協会へ加入
- 供託か保証協会へ加入のどちらかを選びます
- ⑥ 免許証交付
- 免許が交付されます
- ⑦ 営業開始
- ようやく営業を開始できます
以上、この7つの手順を経て、営業を開始することができます。宅建業免許申請の流れはつかめたでしょうか?
では次に項目を一つずつ説明していきます。
① 書類の作成
まず書類の作成ですが、申請書などの必要な書類は東京都の場合、東京都住宅政策本部のホームページからダウンロードできます。
必要な書類を収集したら、間違わないように丁寧に書類を作成していきましょう。
また作成の必要のない身分証明書の原本や、法人が申請するときに必要になる履歴全部事項証明書などは、書類作成と並行して取得することで、効率よく作業を進めることができます。
② 免許申請
書類作成が終わったら、申請書や添付書類などの必要書類を持参して受付窓口に申請します。不足書類などがあると受付けてもらえないので気をつけましょう。
また手数料はこのときに支払います。東京都で申請する場合は現金を持参するようにしましょう。
③ 審査
審査には時間がかかります。東京都の場合は、30日~60日とされています。これには補正期間をが含まれています。また補正事項があったときは、補正が完了するまでは免許をうけることができません。つまり早めに補正を完了しないと、審査期間がその分長くなるのでお気をつけ下さい。
④ 通知
無事に審査が終了すると、普通郵便はがきで申請者の事務所本店に通知されます。
ただこの通知を受け取っただけでは、まだ営業を開始することはできません。次に説明する供託か保証協会に加入する必要があります。
⑤ 供託か保証協会に加入
供託か保証協会の加入のどちらかを選びます。この手続きは免許日から3ヶ月以内に行わなければなりません。
期間内に手続きをしない場合は、免許が取消しになることもあるので早めの手続を心がけましょう。
⑥ 免許証交付
供託を選んだ場合は、免許通知はがき等を持参して行政庁の窓口で免許証を交付してもらいます。
保険協会に加入を選んだ場合は、免許通知はがきと弁済業務保証金分担金納付書(協会の領収印のあるもの。原本及び写し)を持参して、行政庁の窓口で免許証を交付してもらいます。
⑦ 営業開始
免許証が交付されたら営業開始できます。ただし、免許証を受けたあとに「標識の提示等」の義務などが発生するので、しっかりと法令や規則を順守して営業を始めるようにしましょう。
まとめ
宅建業の免許申請の流れについて解説させていただきました。疑問は解消されたでしょうか?
宅建業免許の申請書などの書類作成から営業を開始するまでに、ざっくりと7つの手順を経る必要があることをご理解いただけたかと思います。
やることはたくさんありますが、一つずつ丁寧に手続きを行うことが大事です。また時間のかかる手続きになるため、余裕を持って準備をすることをおすすめします。
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